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車椅子の使い方を教えて!

長い間車椅子を使っている人でも、意外と間違った使い方をしていたりすることもあると思います。車椅子のしくみや押し方など知って、正しく使うとよりいっそう操作しやすくなりますよ!車椅子自体の装備のほか、本人や介助者が丁寧に扱うことが大事です。

車椅子はどんなしくみになってるの?

車椅子はどんなしくみになっているのでしょうか?それでは、さっそく各部の名称を見てみることにしましょう。ここでは、介助用の車椅子を例に紹介します。


ハンドル

ハンドルは介助者が車椅子を押すために持つ部分です。グリップともいいますね。

介助者用ブレーキ

介助者側でかけるブレーキです。ハンドルの部分についています。

ハンドリム
車椅子使用者本人が自分で操作するときに持つ部分です。後輪の外側についています。

ティッピングレバー

段差などを乗り越えるときに、この部分を踏んで前輪を持ち上げることができるレバーです。後輪の内側、左右両方についています。

前輪・後輪

前輪はキャスターともよばれる小さな車輪で360度回転します。後輪はハンドリムがついている大きな車輪です。

背シート

これは「背もたれ」の部分です。バックレストともいいます。

ひじ掛け

その名のとおり、ひじをかける部分です。車椅子によってはこの「ひじ掛け」がないものもありますが、ないと長い時間座っていられないというひとには便利ですよ。

サイドガード

身体がずれ落ちてしまわないように両側にガードするものがついています。

ブレーキ

車椅子が止まっているときに動かないようにするためのものです。これは本人が操作しやすいように、後輪の前のほうについています。

レッグレスト

足が後ろのほうに落ちるのを防ぐベルトです。マジックで張り具合を調節できるようになっています。

フットレスト

これは足を乗せておくための小さな台のようなものです。フットプレートともいいます。

安全ベルト

これはオプションなので、つけてもつけなくてもOKです。身体が前のほうにずり落ちやすい人にはおすすめですよ。

座シート

座面のことです。奥行きや幅によって、座り心地が違ってきます。

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車椅子の使い方

車椅子を正しく上手に使うコツは、あわてず正確に操作することです。急いでやると、どうしても操作が雑になってしまいがち…。その雑な操作は、けがにつながる可能性だってあります。誰だってなるべく、あぶないことは避けたいですよね。

車椅子に乗ったり降りたりする際には、まずはしっかりとブレーキをかけることを心がけましょう。また、乗るときにフットプレートに重心をかけすぎてもよくありません。壊れたり、自分自身が転ぶきっかけにもなります。何でもそうですが、丁寧にやさしく扱うと長持ちしますよね。特に車椅子は使い人の身体の一部ともいえるものなので、いたわってあげましょう。私は掃除(磨いたり)も月に一度するかしないかで放置気味なので、ちょっぴり反省ですね…。

掃除のときに各部の点検も忘れずに♪ブレーキはきちんとかかるか、タイヤの空気は入っているか、タイヤは減っていないか、そのほかシートは破れたりしていないかなど、チェックポイントはたくさんあります。安全に使うためにも定期的な点検をおすすめします!

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車椅子の押し方

車椅子を押したことはある人はそう多くはないでしょう。自分で操作することができない人が乗っている車椅子を押すときは細心の注意を払う必要があります。

たとえば押すスピードが速かったら、「ゆっくり押して!」と言える人ばかりではありません。「障がい」によってしゃべれない人だったり、話せても遠慮の気持ちから言い出せない人だっているかもしれません。介助者の押し方一つで、乗っている人の気持ちや安全性などが変わってきます。

段差の押し方

ティッピングレバーを踏んで前輪を持ち上げて段の上に乗せます。次に後輪を浮かせてそのまま進みましょう。ちなみにティッピングレバーが短かったり、ないものもあります。そういう場合はハンドルの部分を下に押して体重をかけると前輪が上がります。また段差を降りたい場合は車椅子を後ろ向きにして降ろすようにするといいですよ。乗っている人の恐怖心も軽減されます。

坂の押し方

上り坂の押し方は、自転車を押すように前傾姿勢で押します。下り坂は車椅子を手前に引っ張るような感じで押します。

あまりにも急な坂のときは、段差を降りるときと同じように車椅子を後ろ向きにして下りましょう。このとき介助者は行く先の方向が見えないので注意が必要です。

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