HOME < 車椅子のいろいろ < 車椅子や障がい者に関すること

世間には車椅子や障がい者に関する言葉もたくさんあふれています。新聞やテレビでも見聞きするようになりましたし、街中にもいろんな表示がありますよね。ここでは、最近よく聞くようになったバリアフリー、ユニバーサルデザイン、それから「車椅子マーク」について紹介しましょう。
バリアフリー
住宅、デパート、レストラン、美容室など、今はいたるところがバリアフリーになっています。段差があるところにはゆるやかなスロープをつける、滑りやすいところには手すりをつけるなど、ちょっとしたことがバリアフリーにつながります。また車椅子使用者にとっては難所ばかりとも言える駅も、車椅子用のエレベーターや昇降機などが設置され、少しずつバリアフリー化が進められています。大都市でどんどんバリアフリーが進んでいく一方、小さな街では車椅子で生活しにくいところが多いのが現状です。
私の住んでいる町も地域によっては昔ながらの景観が大事にされ、道路が石畳みだったり小さなお店の入り口には数段の階段があったりします。私も今まで行ったことのない場所に行く時は車椅子用の駐車場やトイレ、スロープなどがあるかを調べてから出かけます。こうして調べると目的の場所全部が行けるところではないことに気づかされます。もちろん街中すべての場所をバリアフリーにするのは大変なことですが、そういう場所がちょっとずつでもいいので、これからも増えていくことを願っています。そうすれば健常者と同じように障がい者も行ける場所、できることが多くなるのです。
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ユニバーサルデザイン
バリアフリーと並んで、よく知られるようになってきた言葉にユニバーサルデザインがあります。ユニバーサルデザインとは、「すべての人が使いやすいデザイン」という意味を持っています。これはアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏が1885年に発表したものです。バリアフリーと違うのは障がい者用とか高齢者用というのではなく、年齢や障がいの有無に関係なく、はじめから誰でも使えるようなデザインにすることがユニバーサルデザインの特徴です。この考えにもとづいてデザインされたものなら障がいのある人もない人も、子供も大人も誰もが抵抗なく使えますね。ここでユニバーサルデザインの代表的なものをいくつか挙げてみたいと思います。




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車椅子マーク
みなさんは「車椅子マーク」を見たことがありますか?車椅子に乗った人が描かれているあのマークを「車椅子マーク」といいます。公共施設の駐車場やエレベーター、トイレ、あとはバスやタクシーなどの交通機関は車椅子に対応していれば、このマークが必ずついています。このマークは「国際シンボルマーク」ともいわれています。障がい者のシンボルマークとして国際リハビリテーション学会によって1969年に定められたものなんですね。「車椅子マーク」がついている施設や乗り物は車椅子使用者向けに広くて、使いやすくなっています。車椅子の人にとって使いやすいということは、健常者にとっても使いやすいということ…。車椅子に乗っていない人も利用できますが、車椅子使用者は、そのマークがついているところでなければ使えないということもあります。
たとえば、車椅子用駐車場は1台分のスペースが普通の駐車場と比べて少し広めになっているため、止められる台数が少なくなってしまいます。車椅子専用の駐車場に止めている車から健常の人が降りてきます。そのそばでは「車椅子マーク」のついている車を運転している人が止める場所に困っている…。こんな光景を時々見かけます。私はほとんど親が一緒についてきてくれるので何とでもなりますが、一人で運転してくる人はそんなとき我慢して使いにくい普通の駐車場に止めるのだろうか?それとも、その場所に行くことを断念するのだろうか?そんなことを考えてしまいます。
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